伝統の味と香りとコク。筑後地方の日本酒は全国的にも有名。杜氏の心意気と情熱がこもったお酒は、身も心をも潤し酔わせてくれる。体のみならず、心をも酔わせてくれる銘酒をぜひ味わって頂きたい。 「筑後のお酒は水と米に恵まれている」と、酒の評論家が言わしめる程ウマい“ちっごの日本酒”。熊本県阿蘇外輪山を源とする九州一の大河「筑後川」の豊かな軟水と、筑後平野の良質な米により生まれた逸品だ。その中でも城島町と三潴町では酒造りがとても盛ん。「東の灘」、「西の城島」といわれる程で、日本の三大酒処の一つとされている。お酒のウマさの秘密は“筑後川下流”。ここは水の流れが極めて緩やかで、干満の差が激しい有明海の潮の流れを満ち潮とともに受け止めているのが特長。これによって逆流する川の下方には重い潮水、上の方は青々と澄んだ真水と分離する。この真水が「アオ」とよばれる良質な水で、酒の生命線とも言うべき“仕込み水”となる。口当たりが良いのはこれが理由。妙なる味わいを「花露」と讃えられる銘酒は、水と米の里に生まれた郷土の誇り。