家具といえば大川、大川といえば家具という位、有名な家具の街・大川。その作品の一つひとつに歴史と職人の愛情が刻み込まれ、時代が進むに連れて衰退するどころか、常に成長し続ける筑後地方を代表する産業だ。 「本物は時代を越えて新しい」、460年の歴史を誇る大川の家具と建具。大川市の周辺地域はわが国で一番、また、世界でも有数の家具生産地である。その時代の生活の道具としての「用」と、生活の中に潤いを求めた「美」をミックスさせ、ものづくりの“心”を忘れずに匠の卓越した技術で創作継承されている。大川市の家具作りには、あらゆる職人がいて、はじめて可能になる。木工職人、塗装の職人、木工機械職人等が存在し、この職人の幅の広さと層の厚さで、全国に、いや“世界に誇る家具の産地”としての存在感がある。この他、家具と共に伝統産業として発展してきたのが、組子細工。大川建具の一種で、書院障子や衝立等が今でも作られている。細い板を組み合わせ、木の色を生かした模様を編み出す、精巧なもので、伝統を持つ木工の町・大川ならではの芸術性に富んだ職人の勘と技から生まれた建具。最近では、壁掛け等の室内装飾品や障子の腰板等も製作されている。味のある逸品だ。